こんにちは、あいりすです。
はてブの今週のお題が「最近おもしろかった本」とのこと。ジャス民ブックリスト作りを目論む私にとってはなんともありがたいお題!
ということで参加させていただきます!!
ブックリストの中身充実させたいですし!
※ジャス民ブックリストとは…
メンバーが好きと言っている本、メンバーが出演したドラマや映画、舞台の原作など、ジャス民ならより楽しめる本を紹介したり、もしくは初読の感想を綴ったりする予定で、私あいりすが勝手に作った、当ブログのいちカテゴリーです。
ちなみに前回紹介した、リスト第1作目はこちら~!
中間さんの愛読書であり、来週からドラマも始まる話題作の感想です。(後半にネタバレ含むため、未読の方、ドラマを楽しみにされている方はくれぐれもご注意ください!!)
ジャス民ブックリストの2冊目とするべく、読み直した本は!
『検察側の証人』
アガサ・クリスティー作 加藤恭平翻訳
ハヤカワ文庫
ハヤカワ文庫のクリスティーシリーズは表紙もお洒落で好きなんです!
この本は、昨年小瀧望さんが主役を務められた舞台、「検察側の証人」の原作です。
舞台のダイジェストはこちらから少し観ることができます。
舞台の企画・製作シーエィティープロデュースが公開している動画です。
<あらすじ>
主人公レナードに殺人容疑がかかってしまう。状況的にレナードは不利な立場だが、レナードに会った者は皆、レナードが犯人ではないと確信する。そこにレナードの愛する妻ローマインが現れレナードを庇う様子を見せるも束の間、あろうことか検察側の証人として出廷、レナードに不利な証言を重ねて…
タイトルどおりの法廷劇。
弁護人と検事の応酬。判事の制止。証人尋問。
法廷でのやりとりには冗長さもあるけれど、それも含めて観客と読者は、知らない間に法廷の一聴衆になってしまいます。レナードの不遇に心を痛め、その実直さに感化され、妻ローマインの赤裸々な証言に驚き、レナードを疑い始め…。
そしてレナードに最後どんな判決が下るのか、野次馬的な期待感と、展開の臨場感で物語のラストまで緊張、目が離せません。
(残念ながらご時世もあって舞台を拝見することは叶わなかったのですが、原作通りならあの役はどんな演出になっていたのか、気になってしかたないです…!!)
そして圧巻は、最後の1/10に全体の半分の比重が掛かっているといってもいいくらいのラスト。ここはもう見逃し厳禁です。
もともと戯曲として出版された本作は、舞台用の台本のようなト書きとセリフのみで書かれているのが大きな特徴です。
ちょっと舞台俳優の気分を味わえるような、独特なおもしろさを感じられる反面、ある種のとっつきにくさを感じさせるかもしれません。
とはいえ分量は中編くらい(本編220 ページ)で、本の幅もパッと見「薄っ!」てなるくらいなので、気軽に読めて手にも取りやすいかなと思います。
分量に対する満足感はピカイチです(当社比)
それはそうと、レナード青年(特に前半の)のなんとも小瀧さん味あふれる様子といったら!
セリフがすべて、小瀧さんの声に勝手に脳内変換されるし、舞台を見ていない私でもレナード役には小瀧さんがしっくりくるのが分かります。
今回は読み直しということで、余裕もあり客観的に読めたので、感想ブログというより書評に近い形での紹介としてみました。
読書の季節ですし、この機会に舞台をご覧になった方は場面場面を思い出しながら、観ていない方は新鮮な気持ちで、読んでみるのもいいかもしれません。